トリオ・ヴァンダラー招聘プロジェクト終了

ムジカテミスで招聘した、常設ピアノトリオの世界最高峰「トリオ・ヴァンダラー」の日本ツアー、皆さまのお蔭を持ちまして6つのコンサートと2日間のマスタークラスをを無事終えることができました。

このトリオは、3年前までラ・フォル・ジュルネに何度も出演していましたし、またハルモニア・ムンディの輸入盤CDで聴いてくださっていた方々も多かったのですが、今回は初の本格的なツアーとなり、多くの方々に音響の優れたホールでの演奏を聞いて戴くことができました。

「上手いアンサンブル」という認識は多くの方がお持ちだったと思いますが、今回のツアーでは、「ここまで凄いとは思わなかった」とか「神業的な一体感」というツイートを戴くなど大好評でした。

常設トリオというと、優等生的で無難な演奏をするのではないか、という先入観を持たれた方もいらしたと思いますが、実際に聴かれた方々は、プログラムや会場特性、さらにはお客様の『気』を感じてライブ感覚満載の演奏を繰り広げてゆく姿を目の当たりにされて鮮烈な印象を持たれたようでした。

2日間・2箇所の会場で行われたマスタークラスも注目を集めました。『演奏する人は教えなければならない、教える人は演奏しなければならない』(注)と考える彼らのレッスンは実に興味深いものでした。 (注)トリオのチェリスト、ラファエル・ピドゥの恩師の一人ヤーノシュ・シュタルケルの言葉。

主催して下さった各財団の皆さまには、大変にお世話になりました。また2年または2年半後に来日させたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

【記録・・・2016年6月】
4日(土) 第一生命ホール(マチネ)
All Brahms — Trio#1 Op.8, Trio #2 Op.101 Cello Sotana Op.99
6日(月) 青葉台フィリア
Faure Trio Op.120, Pierne Trio, Ravel Trio
7日(火) Vn:ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアンによるマスタークラス @スタジオ・ピオティータ
8日(水) 武蔵野文化財団(会場は三鷹風のホール)
9日(木) 同上
Beethoven Compete Trio in 2 nights
10日(金) Vc:ラファエル・ピドゥー出演のバロック・コンサート(共演:植山けい氏ほか)
Cello Sonata by J.P.Duport、J.B.Barriere
J.S Bach: Excerpts from Cello suites
11日(土) 所沢ミューズ大ホール(マチネ)
Beethoven Trio Op.97, Dvorak Dumky Op.90, Tchaikovsky Trio Op.50
12日(日) ライブ&トーク @タワーレコード渋谷店7F特設ステージ(演奏はFaure、Pierne、Beethovenから)
13日(月) トリオ全員によるマスタークラス@汐留日仏文化協会
14日(火) 名古屋宗次ホール
Dvorak Dumky Op.90, Tchaikovsky Trio Op.50

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