Ms: マリア・フォシュストローム(スウェーデン)

 マリア・フォシュストローム (メゾソプラノ) Maria Forsström

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イェーテボリ出身。ストックホルム、ロンドン、サンクトペテルブルクにて教会音楽、合唱、オルガンと指揮を学び、声楽はステン・シェーステット、ドロシー・アーヴィングの各氏に、またフィレンツェではスザンナ・リガッチ氏に、そしてイェーテボリ・オペラ・スタジオにてアンナ・ラーソンに師事。温かみのある深い声質と高いテクニックを誇る個性豊かな歌手である。2005年より声の素晴らしさを認められ歌手として活動を本格的に始めるとともに、イェーテボリ少年合唱団の芸術監督を務める。イェーテボリ交響楽団を筆頭に、スウェーデン国内外のオーケストラとは数多く共演している。

レパートリーは多岐にわたり、技巧的なバロック音楽からロッシーニ、マーラーに至るもメゾソプラノ歌唱付き管弦楽曲や歌曲、オペラ、オラトリオなど多彩な音楽スタイルを得意とする。ブラームス「アルト・ラプソディ」やバッハ「マタイ受難曲」、「ロ短調ミサ曲」などのソリストも高い評価を得た。

最近の活動は目覚しく、2010年11月にはイェーテボリにてモーツァルト「レクイエム」、イェブレとストックホルムにてベートーヴェン「第九」、リンシェーピングにてマーラー「リュッケルト歌曲集」、ファリャ「恋は魔術師」を歌うなど活躍している。また2011年3月にステファン・ソリヨム指揮/イェーテボリ交響楽団と、ステンハンマル「スネフリード」のアルト・ソロで共演。4月にはペルミ国立劇場(ロシア)にて、音楽監督テオドール・クレンツィス指揮によるペルゴレージ「スターバト・マーテル」にデボラ・ヨーク(ソプラノ)とともに共演。クレンツィスに絶賛され、マーラー「さすらう若人の歌」での再共演が決定している。同月、エーレブルーではB・トミー・アンデション指揮/スウェーデン室内管弦楽団とマーラー「少年の魔法の角笛」で共演、好評を博した。

2009年3月には東京文化会館にて同曲をオーケストラと共演し、日本デビューを果たしている。その後2011年9月名古屋フィルと共演(川瀬賢太郎指揮)、2012年5月広島交響楽団と共演、及び尾道・大館・岐阜・名古屋で歌曲演奏会(マッティ・ヒルボネン(ピアノ)、2014年3月名古屋フィル(ロリー・マクドナルド指揮)でのマーラーの「大地の歌」で絶賛を受けたのは記憶に新しい。

レコーディングでは、〈Mahler Songs〉をムジカ・レディヴィヴァから2010年にリリースし、CDデビュー。このCDではマーラーの「亡き児をしのぶ歌」、「リュッケルト歌曲集」などを、オルガニストのヨハネス・ラングドレーンの伴奏で録音、その企画性と世界的にも貴重な本格的メゾソプラノ歌手として注目を集め、彗星のごとくスウェーデンの音楽シーンに登場した。2011年3月には、ムジカ・レディヴィヴァ第2弾CD〈Kaleidoscope〉をリリース。アンドレアス・エードルンドのチェンバロと、マッティ・ヒルヴォネンのピアノ伴奏で、バロック音楽からイタリア、ドイツ、フランス、イギリス歌曲とたどり、そしてスカンディナヴィアの歌曲も収録している。

さらに2014年にソニー・クラシカルが長期契約を結んだテオドール・クレンツィス指揮ムジカエテルナ@ペルミ国立劇場(ロシア)がリリースした話題の新録音モーツァルト「フィガロの結婚」でマルチェリーナ役を歌っている。(ピリオド楽器での演奏、ピッチA=430Hz)

指揮者としてはマルメ歌劇場、モラヴィア・フィルでの副指揮者経験を有する。そのほか、イェーテボリ大学にて音楽学のほか、イタリア語・ロシア語を学んでおり、語学には極めて堪能。10ヵ国語に通じている。

Website (English and Swedish) — http://www.mariaforsstrom.se/english