Vn: 梁 美沙(フランス)

梁 美沙 (Mi-sa Yang、ヴァイオリン)

今後の来日予定・・・2020年5月(LFJ⇒新型コロナで中止)

大阪出身のヴァイオリニスト梁 美沙は、パリ国立高等音楽院(CNSMDP)に学び、次いで同大学院でオリビエ・シャルリエとジャン=ジャック・カントロフに師事し、ソリストと室内楽のクラスを修めた。

彼女は、多くの国際コンクールの受賞歴があるが、中でも2000年にはロンドンのユーディ・メニューイン・ヤングアーティスト国際コンクールで第1位及び特別賞を受賞。さらに2001年に仙台国際コンクールで第3位、2009年にはバルセロナのマリア・カナルス国際コンクールのトリオ部門で第1位を受賞した。

演奏活動はわずか12歳で日本のオーケストラと共演してデビューを果たして以来、スーク室内管弦楽団、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ、シンフォニア・ヴァルソヴィア、仙台フィルハーモニー管弦楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団、大阪フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団など多くの有名なオーケストラ、アンサンブルと共演している。また、国際的な会場や音楽祭でリサイタルに出演し、その深く感動的で鮮烈な解釈は多くの知るところとなり、音楽批評家も高く評価している。

彼女はまた、室内楽演奏家としても活躍しており、2009~2019年にピアノのアダム・ラルーム、チェロのヴィクトール・ジュリアン=ラフェリエールと組んで「トリオ・レ・ゼスプリ」として活動した。また2014年からはアルデオ四重奏団に加わり精力的に活動して、その地位を不動のものにしている。

これまでにアムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィーンのコンツェルトハウス、パリのフィルハーモニーやシャンゼリゼ劇場、ケルンのフィルハーモニーなどの一流コンサートホール・劇場に出演した。また、ルール・ピアノ・フェスティバル、ラロック・ダンデロン音楽祭、トゥレーヌ音楽祭、ドーヴィル音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、フィンランドのクフモ室内楽音楽祭、フランスのナントや東京の「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭など多くの音楽祭に招かれている。

録音は「トリオ・レ・ゼスプリ」としてベートーヴェンとシューマン(2014年、ミラーレ)、ブラームスとドヴォルザーク(2017年、同)、シューベルト(2019年、ソニー・クラシカル)、「アルデオ四重奏団」としてフランソワ•メイムンの編曲によるJ.Sバッハのゴルドベルグ変奏曲(2018年、IBSクラシカル)、” XIII ” (2020年、 クラルテ)が出ているほか、2019年にはピアノのジョナス・ヴィトーとモーツァルトのソナタのアルバムをミラーレからリリースした。これらはディアパゾン(Diapason)やクラシカ(Classica)などフランスの著名な音楽雑誌をはじめヨーロッパで高い評価を受けている。

2021年、アダム・ラルームと共演した新しいアルバムをミラーレからリリース予定。