Vc: グザヴィエ・フィリップ(フランス)

グザヴィエ・フィリップ(チェロ、フランス) Xavier PHILLIPS 

来日歴(新しい順)・・2018年5-6月、2017年5月(LFJ)

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グザヴィエ・フィリップは、パリに生まれ、6歳でチェロを始めた。15歳でパリ国立高等音楽院に入学、フィリップ・ミュラーに師事、1989年に一等賞で卒業した。

これらの基礎に裏打ちされ彼は多くの国際コンクールに入賞しており(ベオグラードヤングアーティストコンクール第2位、チャイコフスキー国際コンクール特別賞、ロストロポーヴィチコンクール第3位及び特別賞、第1回ヘルシンキ国際コンクール満場一致の第1位など)、特にロストロポーヴィチコンクールに参加した際のグザヴィエの演奏は、ロストロポーヴィチの目に留まった。

この出会いは、その後のグザヴィエ・フィリップにとり、ロストロポーヴィチから指導や励ましを受けつつソロチェリストとして長期間にわたり共演し続けるという充実した成果に結びついている。2001年9月のパリ管弦楽団におけるデビューの後、ロストロポーヴィチは、ワシントン・ナショナルシンフォニーおよびニューヨーク・フィルハーモニックを指揮した際にグザヴィエ・フィリップを招待し、プロコフィエフのシンフォニアコンチェルタンテを演奏した。その後グザヴィエは、1年もたたずにムスティスラフ・ロストロポーヴィチの指揮および指導の下、でシカゴ交響楽団とのデビューを果たしている(チャイコフスキー作曲ロココの主題による変奏曲)。そして米国おけるこれら一連の成功の結果、彼はシアトル交響楽団オーケストラに招待され、しばしばコンサートを行うようになった。また、2006年、彼は改修後のサル・プレイエル再開時にアンリ・デュティユー作曲の「遥かなる遠い国へ」に対する卓越した解釈により、パリ管弦楽団から招聘を受け演奏した。コンサートに出席した作曲者は、後に「グザヴィエ・フィリップの演奏は、「遥かなる遠い国へ」を完全に自分のものとし、この曲のタイトルに表示された本質をすべて想起させるものであった。」と述べている。

彼は、瞬く間に国際的なコンサート開催地で数々のコンサートに招待されるようになり、マリインスキーオーケストラ、パリ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、ベルリン交響楽団、ヒューストン管弦楽団、BBCスコットランドオーケストラ、スイスロマンド管弦楽団、スカラ座管弦楽団など名だたるオーケストラにおいて、リッカルド・ムーティ、クルト・マズア、クリストフ・エッシェンバッハ、ジェームズ・コンロン、マレク・ヤノフスキー、セルジュ・ボードー、ウラジーミル・フェドセーエフ、イオン・マリン、大野和士、イエスロペス・コボス、ギュンター・ヘルビッヒ、エリアフ・インバル、およびウラジーミル・スピヴァコフなど著名な指揮者と共演してきている。

2014-15年のシーズンには、サル・プレイエル(パリ)において、ラロのチェロ協奏曲をパーヴォ・ヤルヴィ指揮のパリ管弦楽団と共演し、さらにパリ管弦楽団のツアーに招待されている。彼は、ローザンヌ室内管弦楽団(ミャスコフスキーを演奏)、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団(ブロッホ、シェロモ)、ケベックシンフォニーオーケストラ(ラロ)、BBCウェールズ交響楽団(エスケシュのダブルコンチェルト)、セビリア交響楽団(チャイコフスキー)において客演をし、また予定されている。また、ベルリンコンツェルトハウスにおいて、ベルリン放送交響楽団と演奏予定がある。さらに、シアトル交響楽団ではソリストとして演奏し(デュティユーとシューマン)、フロリダ管弦楽団では、指揮者リュドヴィック・モルロおよびシュテファン・ザンデルリングと共演する。フランス国内では、ソリストとして、ロレーヌ国立管弦楽団(エルガー)、イル・ド・フランス国立管弦楽団(デュティユー)、国立管管弦楽団デペイ・ド・ラ・ロワール(ショスタコーヴィチとドヴォルジャーク)、パリ室内管弦楽団(ベートーヴェントリプルコンチェルト)、イエナ・フィルハーモニー管弦楽団(デュティユー「遥かなる遠い国へ」)などがある。

彼は2015年12月に、ベートーヴェンのチェロ・ピアノデュオ全曲を、フランソワ=フレデリック・ギィとパートナーを組みリリースした。二人のデュオは、モンテカルロ春の芸術祭、メッツ市アーセナルホール、ベルリオーズフェルティバル、ラ・シェーズ=デュー音楽祭などに出演の予定である。

直近のオーケストラとのレコーディングは、リュドヴィック・モルロ指揮シアトル交響楽団によるデュティユー作曲「遥かなる遠い国へ」がある。このレコーディングは2015年のグラミー賞にノミネートされた。さらに、グザヴィエ・フィリップ自身も楽器ソリスト部門でのグラミー賞ノミネートを果たしている。

グザヴィエ・フィリップの多彩で選び抜かれたディスコグラフィーは、批評家により絶賛されており、兄のヴァイオリニスト、ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアンと共演したコダーイ(ハルモニアムンディ/ロンタノ)、オーケストラとチェロのための作品集(ラロ、フォーレ、カプレ、EMIクラシックス)、シュニトケ、ショスタコーヴィチおよびプロコフィエフのソナタをピアニストのフセインセルメットと共演したものなどで、ル・モンドの「ショック」賞を受賞しただけでなく、アルベリック・マニヤールの室内楽曲(仏ナイーブ 仏ヴァロワ)でグランプリを受賞している。さらに、ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアンおよびヴァハン・マルディロシアンと共演したアルメニア音楽の録音(ワーナークラシック)は、2007年のショックオブザイヤーに選ばれた。

かれは、ソリストとして活躍する傍ら、後進の指導にも力を入れている。さらに、室内楽にも情熱を傾けており、シュロモ・ミンツ、ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャベディアン、レジス・パスキエ、デイビッド・グリマール、エマニュエル・シュトロッセ、ヴァハン・マルディロシアン、イーゴリ・チェトーエフ、バネッサ・ワグナー、ロマン・ギヨーなどとも共演している。

グザヴィエ・フィリップの使用楽器は、マッテオ・ゴフリラー(1710年製)。

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